知財設計コンサルタント 勝沼 依久 | 株式会社RODEO DIVERS

事業展望を描いた契約作成を

契約作成・交渉プロセス

契約は、当事者の将来の事業像を描いた設計図です。パイの奪い合い、落しどころの探り合いではありません。
弁護士や法務部門に相談する前に、あなたと相手方の将来像を整理することが必要です。

知財が抱える問題点

契約交渉の現場では、「契約とは何か」を十分に理解しないまま、声の大きさや慣例、スピードに流されて判断してしまう場面が多く見られます。
その結果、論理より感情、対等な合意よりも形式的な妥協に陥り、事業の将来像を描く契約づくりが難しくなっています。


01

相手の契約案の、どこをどう直せば良いか分からない

契約が日本語で書かれていても修正方法が分からないのは、“素人だから”ではありません。そもそも「契約とは何か」を理解できていないため、どこから手を着けて良いか分からないのです。

02

声の大きい人や、カードを上手に切る人に言いくるめられる

「他人を思いやり、仲良くしましょう」と教えられてきた私たちは、声高に主張する相手に譲歩しがちです。こちらを説得しようとする人に譲歩してしまうのです。「これはビジネスだから」と冷静に反論することをためらってしまいます。

03

早く合意したくて、「落としどころ」探しに走ってしまう

「相手と仲良くすること」を優先するあまり、議論を避けて中間点で妥協しようとします。しかし、それでは単なる価格の叩き合いとなり、真のビジネス解決には至りません。

04

「他のサプライヤーは皆同意している」と強弁され、反論できない

日本の商習慣では、発注側が優位、受注側が従属という構図が根強くあります。強い立場の者はそれに乗じて「他は全員合意した」と迫り、論理ではなく圧力で合意を取り付けようとすることがあります。

05

互い手の内を見せないままでは、win-winの契約など作れない

真にwin-winの契約を作るには、互いの要望を率直に伝え合う必要があります。しかし、交渉を“駆け引き”と捉える人が多く、本音をなかなか言い合いません。情報を隠したままでは双方に利益をもたらす契約は、容易に作れません。

06

「提案力を磨け」と言われても、何をどう準備すれば良いか分からない

優れた契約は、相手の意図や条件を的確に読み解き、双方の利益につながる提案にまとめることで実現します。的確な提案には十分なインプットと論理的思考が不可欠ですが、経験が浅いとその準備の仕方が分かりにくいのです。


こうした問題を解決に導くには

契約交渉で迷いが生じるのは、知識不足よりも「目的を描かないまま進めてしまう」ことに原因があります。
自社の目指す事業像を明確にし、相手との信頼関係と論理を基盤に交渉を進めることで、双方にとって価値ある合意――すなわち事業の未来を設計する契約が実現します。

01

相手の契約案の、どこをどう直せば良いか分からない

契約は当事者の権利と義務を明文化した「合意の設計図」です。まずは自社として、次の観点から“描きたい事業像”を書き出してみましょう。

どんな事業を成し遂げたいのか

そのために確保すべき知的財産権は何か

製品の引渡場所や、欠陥時の責任分担をどうするか

そのうえで、相手の希望を書き込む余白を残し、双方にとっての未来像を描けるように調整します。 方針が固まったら、専門家の助言を得て対案を整えましょう。

02

声の大きい人や、カードを上手に切る人に言いくるめられる

交渉の場では、声の大きさよりも論理の明確さが力になります。交渉チーム全員で「自社として何を守りたいか」「どこまでは譲れるか」を事前に共有し、その基準に沿って冷静かつ建築的に話を進めましょう。

必要に応じて、次のようなテクニックも有効です。

「怒る役」と「なだめる役」を設定し、自社主張を印象付ける

争点を一時的に留保し、後回しにすることで冷却期間を設ける

03

早く合意したくて、「落としどころ」探しに走ってしまう

交渉を急ぐあまり、大切な権利や利益を取りこぼすと、事業自体が成立しなくなります。タイミングの重要性は意識しつつ、次の方針で整理してみましょう。

「中間点」でない解決策を模索

相手の譲れない権利と自社の譲れない権利を相互に承認

04

「他のサプライヤーは皆同意している」と強弁され、反論できない

相手を不快にさせ過ぎない範囲で、自社が譲れない理由を丁寧に説明します。相手の地に赴き、ホワイトボードなどを使い、図示しながら説明すると効果的です。
また、トップ会談を設定して信頼関係を築き、時間を稼ぐことも、有効です。

05

互い手の内を見せないままでは、win-winの契約など作れない

06

「提案力を磨け」と言われても、何をどう準備すれば良いか分からない

相手が情報開示しなくても、客観的な情報から相手を理解することは可能です。提案力は、情報を広くインプットすることで磨かれます。

契約相手を知る:事業の方向性、技術の強み、当社への希望

自社を知る:自社の事業戦略、技術の強み、参入する市場

世界を知る:消費者の価値観、カントリーリスク、国際動向

相手方担当者と信頼関係を築く:相手の担当者の成功を願う姿勢を示す

「本セミナーの目的-契約は、権利義務を表象するエビデンスだが-」部分となります。

「共通の目的を探す」部分となります。

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契約作成・交渉プロセス

事業展望を描いた契約作成を

契約は、当事者の将来の事業像を描いた設計図です。奪い合いや探り合いではありません。 弁護士や法務部門に相談する前に、あなたと相手方の将来像を整理することが必要です。

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